脱毛を行うにあたって気を付けるべきこと

体のどの部分の毛を脱毛するにしても、気を付けなければならないことがあります。
それは、毛というのは一定のサイクルを経て成長しているということです。
しかも、体のどこの部分も同じ周期で抜け替わりを繰り返しているわけではなく、早い箇所もあれば、比較的ゆっくり成長する箇所もあります。
これを知らずに、とにかくどんどん通えば早くきれいになるだろうと医療機関や脱毛サロンに通ったとしたら、料金を無駄にすることになります。
毛周期とは、毛穴にまったく毛がない休止期から、毛乳頭にくっついて毛が育ち始め、毛母細胞から栄養をしっかり受け取りながら活発に成長していく成長期、そして長く育った毛が毛乳頭から離れる退行期に入り、やがて毛穴から抜け落ち、再び毛のない毛穴の休止期に入るというサイクルを繰り返す周期のことです。
脱毛の方法として多く選ばれているのが、医療機関におけるレーザー脱毛と、脱毛エステサロンで行われている光フラッシュ脱毛で、どちらも黒い色に反応するという点で同じように作用し、毛母細胞や毛乳頭にダメージを与えることにより、毛が生えてこなくなるようにする仕組みです。
そのため、毛母細胞が活発に毛に栄養を送り込んでいる成長期に入った毛にしか、レーザーや光フラッシュの電気や熱は効果を発揮しません。
一見、成長期にあるように見える毛でも、じつは毛乳頭からすでに離れて退行期に入っていた場合、その内自然にするりと抜けてきます。
あたかも脱毛効果のように思えますが、実際には毛周期サイクルによって抜けたため、休止期を経ていずれはまた生えてきます。

成長期を狙って脱毛を行うしかない

効果的な脱毛を行うには、成長期に入った毛にダメージを与えるしかありませんので、毛周期に関する理解が不可欠です。
脱毛を行うペースとして、2週間に1回がベストだという説がよく聞かれますが、男性のヒゲ脱毛に関して言えばそこまで頻繁に通う必要はないでしょう。
それというのも、ある程度生えそろった時点で行った方が、成長期に入ったヒゲを一度にたくさん脱毛できるからです。
ヒゲ脱毛のためにレーザーや光を照射すると、いったん全てのヒゲが抜け落ちることから、さも脱毛効果があったように思えますが、実は成長期のヒゲも退行期のヒゲも全部抜けています。
さらに、現在生えている毛の内、80%は退行期に入っており、たった20%しか成長期のヒゲがないということがほとんどです。
ということは、再び成長期に入った時には、80%のヒゲがまた生えてくるということですので、この間隔をいかにしっかり把握するかが効果的な脱毛につながるのは確実です。
一般的に一度抜けた毛が次の成長期に入るまでのスパンは、1ヶ月半から2ヶ月とされています。
そのため、たいていの医療機関や脱毛サロンは2ヶ月ごとに予約を取るように勧めていますが、実は個人差があるのも事実です。
8週間から12週間程度が毛周期と考えられるため、遅い人であれば3ヶ月経ってもまだ成長期にあるといえますが、8週間で終えてしまう人ではタイミングを逃してしまうことになりますので、間を取ってちょうど2ヶ月といったところがベストなタイミングと考えていいでしょう。
もし、成長が遅い人でも、毛穴の中で成長初期のヒゲが毛乳頭にくっついていれば、レーザーや光が毛乳頭を破壊しますので、肌の表面に出てこない内でも脱毛が可能です。
退行期に入ってしまえばほとんどの照射が無駄になってしまうことを思えば、2ヶ月スパンで通うのが理想的と言えます。

一度の脱毛で多くを期待しないことも大事

医療機関のレーザー脱毛や、サロンの光フラッシュであれば、一気に脱毛できて、しかも効果も早く出るだろうと思いがちですが、一度の照射で抜け落ちる確率はやはり20%程度であることは変わりません。
そのため、何度も繰り返すことによって、20%の場所を増やしていき、最終的に限りなくゼロに近づけていくのがヒゲ脱毛と言えます。
レーザー脱毛にするか、光フラッシュ脱毛にするかでスピードは変わってきますが、毛乳頭にダメージを与えて生えてこなくするという原理は同じですので、数回繰り返していく内に脱毛効果が実感できるようになります。
ヒゲの濃い人や、本数の多い人など、人によってヒゲの状態には違いがあることから、何度くらい照射すると効果を実感できるようになるかは一概には言えませんが、繰り返す内にだんだんと減ってきたことが実感できるようになるでしょう。
また、何度か通っていく内に、自分はもちろんのこと、医療機関やサロンの人も適した感覚をつかんできますので、それに合わせて通うというのも一つの方法です。
いずれにしても、毛周期に合わせて脱毛しないことにはまったく効果がないことから、しっかりと間隔を測って、タイミングを逃さないようにすることが大事です。
たいていの男性は2ヶ月ごとが多くなっているため、一つの目安として考えることができておすすめです。